前回はフォームローリング(通称、筋膜リリース)とパフォーマンス向上について話しましたが、今回はフォームローリングと体の回復について見てみましょう!
最近のリサーチによると、筋トレ後に10分間だけのフォームローリングでも翌日の筋肉痛が減ると言われています。筋肉痛が少ない分、再び筋トレできる時間も短縮され、さらに「ゲインズ」を追求する事が可能になります!(「ゲインズ」とは筋トレからの結果を表し、直訳「得る」という意味です。西洋では筋トレ用語として多く使われています!この言葉についてはまた今度説明します d(^_^o)
フォームローリングは筋肉痛や体の回復に好影響があるみたいですけど、筋肉の深い部分まではほぐす事が出来ないため、多くのセラピストはフォームローリングを勧めません。ようは筋膜と筋肉の表面だけを和らげてくれます。基本体の問題やケガの原因は筋肉の深い部分に存在するため、フォームローリングの効果には限界があるという事になります。同じくマッサージセラピストとして活動してる僕は、こちらの判断には納得しますけど、すべてに応じてではありません。僕からすれば、フォームローリングは基本の体のメンテナンスとそれに続く疲労対策への役割を果たしますので、自分のお客さんや周りの人達には頻繫に使うように勧めています。
それに、普段から筋膜リリースや筋肉の表面を和らげれば、いざという時に深い部分をターゲットしたい場合は、もっとアクセスが楽になります。こうなればセラピストやマッサージ師がより簡単に筋肉の手当てを行う事ができ、回復への段取りも早くなります(長い目で見ると時間とコストを抑える事にも繋がります!)
ですので一番いい手段としては、普段から自己メンテナンスのフォームローリングをして自分で筋膜リリースと筋肉の表面を和らげて、自分が通える頻度でディープティッシュやスポーツマッサージ等で筋肉の深い部分をトリートメントするのがいいでしょう(最低でも1ヶ月に一回のペースでマッサージを受ける事を勧めます!)
深い筋肉に直接触れる事が出来ないため、個々のケガの対応に関しては、フォームローリングの効果は限界があります。例えば、腰痛は張っている梨状筋(お尻の上の部分)からの影響が大きくて、こちらをフォームローリングすれば少しは痛みが控える事に繋がるかもしれません。しかし根本的な問題は梨状筋の深く張っている部分からきてるので、表面だけ和らげても問題解消には限界があります。ですので、自分でフォームローリングを通して表面を和らげて、深い部分はセラピストに直接ほぐして貰うのがベストです。
結論を言うと、基本の体の疲労対策や筋肉痛を軽減するにはフォームローリング・筋膜リリースはいいです!しかし個々のケガの対応や、深い体・筋肉のメンテナンスワークとしては限界があります。最終的には自分でフォームローリングを頻繁にやるようにして、それに付け加えて自分が行ける範囲でセラピストにも体をメンテナンスしてもらうといいでしょう!